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「あんたが奥州筆頭・伊達政宗か」 野盗の頭目らしい男が、そう政宗に問い掛ける。 「あぁそうだぜ?だったら?」 胸の前で腕を組み、不敵に答える政宗に 頭目はやはり好奇の眼を向ける。 …しかし男ってのは、みんな同じ反応をするな。 その様子を冷ややかに見詰めながら、政宗は内心つまらなさそうに呟いた。 「独眼竜が小娘だってのはヨタ話じゃなかったとはなァ… こりゃ俺にも運が向いて来たぜ。」 「HA!俺を生け捕りにして身代金でもせしめようってか?」 「さすが察しがいいな?伊達の姫様。」 「てめぇらみたいな手合は山程相手にして来たんでな。」 降って湧いた幸運に、眼をギラつかせながら迫る野盗共に 四方を取り囲まれながらも、政宗は至って平静だった。 さして興味も無さそうに周囲に一瞥をくれると、それきり見向きもしない。 そんな政宗にどこか好色な視線を向けながら、頭目はまた問いかける。 「あんたにひとつ聞きてぇんだがな。」 「なんだよ。」 「何故あの娘と逃げなかった? そんなに俺らの慰み者になりたかったかい?伊達の姫様?」 下卑た笑みを浮かべる男に、政宗は艶然と微笑んで返す。 「…逃げる?この俺が?笑わせてくれるぜ。…それとなァ。」 「あぁ?」 「…気安く姫様姫様って呼ぶんじゃねぇ。 俺をそう呼んでいい奴は…この世でただ一人だ!!」 次の瞬間。 頭目の首は下卑た笑みを浮かべたまま地面に転がった 。政宗の右手には、一振りの竜の爪が握られている。 血の滴るそれを鞘から抜き放つ瞬間を見た者は、 この中に一人として居なかった。 転がる首を見下ろしながら、政宗は冷たく微笑む。 「俺を誰だと思ってる? …俺は奥州筆頭…独眼竜・伊達政宗。 だから当然…」 鎧の下から滲み出るような気迫に、夥しい数の野盗達は身動きも出来ない。 「この地に生きる民百姓の為、 てめぇらみたいなクズをブッ殺すのもお仕事なのさ。」 いつの間にか中空に上っていた月の光を、 抜き放たれた6本の竜の爪が鋭く弾く。 その刹那、恐怖に背中を押された野盗の群れが政宗に襲い掛かる。 泣くような、笑うような声を上げながら。 「竜の膝元を汚した罪…地獄できっちり償いやがれ!!」 月光の中響き渡るその声は、 一人の少女のものではなく 紛れもなく一匹の竜の咆哮だった。 (つづく) おなごBASARA(小ネタ)
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「政宗様ッ!!」 「うわっ」 有無を言わさぬ勢いでがしりと両の肩口を掴まれ、 政宗は思わず困惑の声を上げる。 「怪我は有りませんか!?下郎共に無体な仕打ちを受けては居ねぇでしょうな?!」 「け、怪我はねぇし、Rapeもされてねぇ!だから落ち着け、小十郎」 「小十郎はいたって平静にござる!」 「どこがだよ!」 どう見ても平静ではない小十郎の険しい顔に、政宗は今更ながら 「やっちまった」と内心青冷めた。小十郎は日常的に小言を言ったり叱ったりするが、 本気で怒ったり取り乱したりする事など殆どない男だ。 …戦場で、政宗が命に関わるような無茶をした時以外は。 「…まぁ、今回の事は責めますまい。 民を無法者から救う為になさった事なれば。」 つい取り乱した自分をひそかに恥じるように 淡々とした小十郎の言葉に、政宗は問い返す。 「…そう言えばお前、どうしてその事知ってるんだ?」 「此処に来る迄の道で出会った、政宗様の馬に乗った娘から 事の子細を聞きました故。」 小十郎の応えに、政宗の表情が僅かに緊張する。 「あの娘はどうした?無事だったろうな?!」 「…ひどく泣いてはいましたが、怪我ひとつ無いようでしたし、 聞かれた事にもきちんと答えておりました。 家まで送りましたので、今頃は家族の元でしょう。」 「…そうか、そいつは良かった。」 小十郎の言葉に、政宗は心底ホッとしたように胸を撫で下ろす。 逃がしたはいいが、落馬したり他の野盗襲われたりはしていないか ひそかに心配だったらしい。 「それで、此処への到着が遅れました。」 「いや、Coolだぜ小十郎。…これで娘を放って俺の所に来たりしたら 許さねぇ所だった。」 政宗は、改めて周囲を見回した。地面に転がる無数の野盗共の死体は、 それでも政宗に襲い掛かって来た者の半数に過ぎない。 残り半数はあっと言う間に戦意を無くして何処かしらに逃げた。 もう、この近隣に近付こうとはしないだろう。 「ま、何にせよあの娘が無事で良かったぜ。 ならず者共の慰み物になるなんざ、あんまりに可哀相だからな。」 「…自分もそうなる所だったとは、思わないのですか。」 「Ah?」 何かを押し殺すように重い小十郎の声に、しかし政宗は深刻さを欠いた様子で応える。 小十郎が心配するような事態にはどう転んでもならないと、分かっていたからだった。 おなごBASARA 最終3
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政宗の脳裏に、亡き父の面影がよぎった。 病で容貌の崩れた自分を変わらずに愛し、励まし守ってくれた優しい父だった。 生き馬の目を抜くようなこの乱れた時代に将として生きるには、 あまりにも心が暖かすぎる父だった。 「…政宗様。あなたが女子としての幸せを見つけ、 それに生きられる事は輝宗様の… そしてこの小十郎を含む伊達家臣一同の願いでも有るのです。」 「………」 「いつか訪れるその時まで、 この小十郎があなたを命に替えてもお守りしましょう。 ですから、無駄な事などと悲しい事を仰られないで下され。」 小十郎の真摯な言葉に、政宗は何と言ったらよいのか分からず、困り果てた。 亡き父や小十郎、それに周囲の者達がそんな思いで居たなど、考えた事も無かった。 今まではただひたすら、「女だから」と甘く見られまいと、 戦を繰り返し領土を広げる事のみに力を尽くして来たというのに。 そして周囲もそれを望んでいるのだとばかり思っていたのに。 「…今更だぜ。 俺はただ守られるだけのお姫様になんかなりたくねぇ。 俺の望みは独眼竜として天下を奪う事。それだけだ。」 「無論、天下も取りましょうぞ。 さすれば縁談など今以上に選り取りみどりでしょうからな。」 「あのなぁ…」 何か言い表せない疲れを感じて、政宗はがっくりとうなだれる。 小十郎はそんな政宗の様子に苦笑する。 「…それに周囲の思惑は別として、 政宗様自身が認めるような男が現れた時、 嗜みがまるで身についていないが為に相手に振られるなど、 有ってはならない事はございませぬか。」 言外に滲み出る「だから稽古をさぼるな」という気迫に根負けして、 政宗は仕方なく腹を決めた。 「…OK、分かったよ。 流石にそんな屈辱は味わいたくねぇからな…もう稽古はさぼらねぇ。 だがな小十郎。」 「はい」 「もしそれで俺を嫁にしたいなんて奇特な男がOld Missになっても現れなかった場合、 お前責任取れるんだろうな?」 「無論の事。」 言われっ放しでは癪だと放った政宗の言葉に、 小十郎は何を今更、と言った風情で答える。 「いつも申し上げておりましょう。 その時はこの小十郎が貰って差し上げます。ご心配召されるな。」 あまりに当然のように発せられた言葉に、政宗はしばらくポカンと口を開いた。 「なっ!…お、お前、あれマジで言ってたのか?」 「小十郎はいつだってマジにございますが。」 おなごBASARA 最終7
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※小十郎×政宗(おなご)です。 ※ダラダラ長いけどエロはありません。 ※政宗の父親とか、少々捏造が混じってます。 色々を許せる方、どうぞお読み下さい。 『小十郎…儂は生まれて初めて、天の采配を恨むぞ…。』 片倉小十郎はその森に足を踏み入れるなり、眉を顰めた。 鉄錆と、獣の臭い。大量の血と、それに誘われた山犬のものだと知れる。 物音は無い。しんと静まり返る森は、戦い終わった戦場の空気と、ひどくよく似たものをその身に包んでいた。 地に転がった肉を食んでいた山犬は、近付く人間の気配を察すると素早く闇の中に姿を消した。 無益な争いを好まない分、動物とは賢いものだと小十郎は思う。 灯りは無くとも、青白い月光に目の前に広がる惨状はしらじらと明らかになった。 数にしておよそ二十人程度だろうか。いかにも野盗か野伏せりかといった風体の男達の骸が散乱している。 小十郎は表情も無くそれらを見下ろすと、どれも刀傷で絶命している事を認めた。 政宗がやったのだろう。それは分かっている。 しかし肝心の政宗の姿が何処にも見えない。 「政宗様!何処に居られるのか!」 そう声を張り上げて呼ぶが、返事はない。 言い様のない不安を押さえ込みながら、さらに森の奥に踏み入ると、 見慣れた鉄の塊が地面に打ち捨てられるように転がっているのが目に入った。 それは、見間違える筈もない。弦月の前立てに飾られた政宗の兜だった。 慌てて拾い上げると、それは血飛沫を浴びている訳でも、ひどく破損している訳でもない。 ただ、その主の姿だけが見当たらなかった。 「政宗様…ッ!!」 小十郎がもう一度主の名を呼ぶと、背後に生えている枝振りの見事な樹の上部がガサガサと騒ぎ、 声が降って来た。若い娘のものだった。 「小十郎か?」 「…!政宗様?!そこに居られるのですか?!」 「ああ。」 「何故そのような所に…ご無事なのですか?!」 「一遍に聞くんじゃねぇよ。これから説明する。…もうその辺に山犬は居ないな?」 政宗の問い掛けに、小十郎は律義に周囲を見回す。 「居ないようです」 「OK 今降りる。」 再び枝を揺らす音が響き、地面に藍色の影が降り立った。 それは兜を被っていないことを除けば、稽古事を嫌がって城を出た時と まるで変わった様子のない政宗だった。 「お、兜拾ってくれたのか。Thank Youな。」 小十郎の手から兜をかっさらうと、いつものように被り、顎紐を締めた。 「ったく山犬には餌と間違われるわ、逃げた木の上じゃ兜に虫が入るわ 参ったぜ…って、どうした小十郎?」 おなごBASARA 奥州最終話
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結論から言うと、 数々の戦場で数百、数千の敵を斬り伏せて来た政宗に取っては、 統率の取れてない10人にも満たない野盗など物の数にも入らなかった。 それに男にはどうしても腕力で劣る女の身であっても、 人間の身体に数十箇所存在する「急所」を確実に攻撃する事で、 相手を無力化する術を幼少の頃より小十郎を始めとする伊達の家臣達に 叩き込まれてもいた為、野盗達は抜刀すらしていない政宗に 指一本触れる事も敵わずに、叩き伏せられて地面に転がる有様だった。 「とっとと失せな。いつまでも寝転がってやがると、ブチ殺すぜ?」 少女特有の澄んだ声が荒々しくそう告げると、 のびた仲間を引き摺りながら 野盗達は這うようにして森の奥に逃げて行った。 「…あの…」 「あぁ、待たせちまったな。立てるかい?」 娘の手を引いて立たせると、その身体がまだ震えているのが分かる。 間近で見る娘は政宗が思っていたよりも幼い顔立ちをしていて、 未遂とは言えこんな目に遭ってしまった心痛を思うと、僅かに胸が痛んだ。 辺りに垂れ籠めていた薄暗闇が徐々に本当の暗闇に色を変えて行く中、 政宗は娘を連れて繋いだ馬の元に戻った。 後は、この娘を載せて家まで送ればいい。 帰りが随分と遅くなったし、 城では小十郎が鬼のような形相で待ち構えているだろうが、仕方がない。 「お武家さま…!」 娘の凍り付きそうな声に、森の奥に眼をやると、暗闇に無数の赤い灯が 不吉に揺らめいているのが見える。 …さっきの野盗達が、仲間を引き連れて戻って来たと考えるのが妥当だろう。 ざっと見て、まだ少し距離は有るようだ。馬で今すぐに駆け出せば 野盗共を振り切って逃げ切る事は可能だと判断するが、 政宗はそうはしなかった。 「アンタ、馬には乗れるか?」 「…は、はい…少しなら」 「上等。じゃあ今すぐこれに乗って逃げな。」 「えっ?!あの、お武家様は…?」 「俺には、まだしなきゃならねえ事が有る。」 そう言い切ると、困惑する娘を馬に乗せ、手綱を握らせる。 「振り落とされないようにしっかり掴まりな。 家に着いたら馬はその辺に適当に離してくれりゃいい。Yousee?」 「は…い、いいえ!お武家様、一緒に逃げましょう! だって無理です!あの松明の数…!」 「Thank you!でも俺は平気だから気にすんな。…じゃあな!」 政宗が馬の尻を鋭く張ると、いななきと共に馬は弾丸のように駆け出した。 悲鳴を上げながらも、しっかりと馬の首にしがみつく娘の背中が闇に溶けるまで見送ると、 政宗は間近に迫りつつある野盗の群れに悠然と向き合った。 数にして40人から50人…闇に紛れた者を加えれば さらに多いのかも知れない。 おなごBASARA 続②4
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舞台「戦国BASARA」蒼紅共闘 2010年4月9日~4月18日 サンシャイン劇場 【出演者】 武将 伊達政宗:久保田悠来 真田幸村:細貝圭 片倉小十郎:吉田友一 猿飛佐助:村田洋二郎 濃姫:長澤奈央 森蘭丸:椎名鯛造 明智光秀:谷口賢志 織田信長:窪寺昭 アンサンブル 今井靖彦 高橋光 おぐらとしひろ 翁長卓 高橋玲 金田進一 高田将司 竹中寛幸 遠藤誠 佐久間祐人 八巻正明 竹内諒太 一内侑 永島真之介 平野雅史 渡部和博 山本常文 森山光治良 村瀬啓佑 音野暁 石井寛人 【スタッフ】 作・演出・振付:西田大輔 脚本協力:山本真(CAPCPM) 監修:小林裕幸(CAPCOM) 演出助手:佐久間祐人(AND ENDLESS)、中川えりか(AND ENDLESS) 舞台監督:粟飯原和弘 照明:千田実(CHIDA OFFICE) 音響:前田規寛(M.S.W.) 映像:影乃造 舞台美術:角田知穂 アクション協力:JAE(ジャパンアクションエンタープライズ)、AND ENDLESS 衣装・美術監修:エレファントチョップ プロデューサー:三角大、下浦貴敬 制作:株式会社H&M、Office ENDLESS 協力:株式会社アガペー AND ENDLESS 株式会社エースクルーエンタテインメント 有限会社GMBプロダクション 株式会社ソサエティ オブ スタイル 株式会社ダイス 株式会社2年3組 BESIDE(宮津ルーム) 株式会社リエヴェ 有限会社礼泉堂 主催:株式会社H&M 株式会社エンタテイメントプラス 原作:CAPCOM(「戦国BASARA」シリーズ)
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馬上の政宗を見上げるその表情は変わらず真剣で、 嘘や冗談を口にしているようには見えない。 (もっとも、小十郎は冗談を言う時も大抵真顔なので判別は難しいが) 「それにこの様な事、冗談でも 女子に言ってはならぬ事でございましょう。」 「…まぁそりゃ、そうだけどよ。」 「それに心配なさらなくとも、政宗様のすべてを知って尚熱を上げる男など、 これからいくらでも現れます。 その中には政宗様が認める男もいる事でしょう。」 「…いねぇよ、そんな奴。」 「絶対におりますよ。…この小十郎の出番など、たぶん無いのでしょうなぁ。」 「…………」 そう呟く小十郎が少し寂しげに見えて、政宗は何故か腹が立った。 自分でも正体の分からない苛立ちを打ち消すように、政宗は馬を止めるように小十郎に命じる。 「ちんたら歩いててもラチがあかねぇ。 小十郎、お前馬に乗れ。俺は後ろでいい。」 「…危険だと申し上げた筈ですが。」 「Shut up!俺はさっさと風呂入って寝てぇんだ。 でなきゃ俺は一人で走って帰る!お前は馬とゆっくり歩いてりゃいいだろう。」 ぷいとそっぽを向く政宗に、いつもの我儘が出たとばかりに小十郎は溜め息を付いたが、 結局は主君の意向に従った。 「分かりました。一度馬から降りて戴けませぬか。」 「OK」 ひらりと政宗が鞍から降りると、小十郎が代わって馬に跨った。 馬上にあるその姿がやけにしっくりと見えて、政宗は少しの間見惚れた。 「どうぞ、政宗様。」 「おぉ。」 馬上から差し延べられた手を取り、引き上げられると、 政宗の思惑とは違い、鞍の後ろではなく前の方に、横抱きにするようにして乗せられる。 しっかりと抱え込まれているので落ちる心配はなさそうだが、 これでは小十郎の首に手を回す以外縋る場所がない。 この体勢は、南蛮の絵巻物で見た白馬の騎士と姫君のような… というかまさしくソレだ。 「こらッ小十郎!なんだよこれは!!」 「後ろ乗りはやはり危険です。少しの間我慢して戴きましょうか。」 「…てめぇ」 「それでは少し跳ばしますぜ。しっかり掴まって下され政宗様!」 「うわっ」 びしり、と鞭打つ音といななきの後、馬は弾丸のように走り出した。 周囲の景色が一瞬にして流線となって消え去り、 唯一露出している顔の左側に肌を刺すような 激しい風を感じる。 おなごBASARA 最終8
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戦国BASARA3 戦国BASARA3宴 機種:PS3,Wii 作曲者:大谷幸、青木征洋、CHAMY.伊師、近藤嶺、幡手康隆、桜井紗良、遠藤大樹、和田由彦、若林崇継(宴追加曲) 発売元:カプコン 発売年:2010、2011(宴) 概要 戦国BASARAシリーズの第3作目。 時代を徳川家康、石田三成が物語の中軸となる関ヶ原の戦いへと移す。 天下分け目の「関ヶ原の戦い」、そして「東軍」「西軍」と分かれた大きな流れを汲むようにオーケストレーションが加えられた、壮大なBGMが特徴。 作曲の担当については、作曲者のサイトやブログなどで少しずつ明らかになっている。 2011年に新要素を追加した『戦国BASARA3宴』が発売。 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 Disc 1 絆 大谷幸 三方ヶ原断崖戦 青木征洋 御雷 徳川家康のテーマ 近藤嶺 徳川家康のテーマソング 大坂・冬の陣 青木征洋 激震 大谷吉継のテーマ 大谷吉継のテーマソング 石田三成のテーマ 石田三成のテーマソング 奥州走竜戦 青木征洋 Dead Heat 伊達政宗のテーマ CHAMY.伊師 伊達政宗のテーマソング 上田城水攻戦 青木征洋 猿飛佐助のテーマ 猿飛佐助のテーマソング 突撃 真田幸村のテーマ 幡手康隆 真田幸村のテーマソング 雑賀荘の戦い 雑賀孫市のテーマ 青木征洋 雑賀孫市のテーマソング 石垣原坑道戦 黒田官兵衛のテーマ 黒田官兵衛のテーマソング 能島海戦 近藤嶺 宵闇の羽 青木征洋 鶴姫のテーマ 桜井紗良 鶴姫のテーマソング 勝利 近藤嶺 討死 邂逅 青木征洋 死守 近藤嶺 戒め 青木征洋 Disc 2 志 大谷幸 中富川海砦戦 厳島の戦い 青木征洋 照日大鏡 川中島凍土戦 前田慶次のテーマ CHAMY.伊師 前田慶次のテーマソング かすがのテーマ 青木征洋 かすがのテーマソング 耳川潜伏戦 手取川の戦い 花鳥風月 CHAMY.伊師 まつのテーマソング 北条氏政のテーマ 北条氏政のテーマソング 小早川秀秋のテーマ 小早川秀秋のテーマソング 最上義光のテーマ 最上義光のテーマソング 立花宗茂のテーマ 立花宗茂のテーマソング 大友宗麟のテーマ 青木征洋 大友宗麟のテーマソング 月山富田城砂丘戦 関ヶ原の戦い 関ヶ原の戦い 乱入 近藤嶺 大坂・夏の陣 近藤嶺 天下統一(ピアノバージョン) 君子殉凶 See you again 虎の魂 青木征洋 蒼紅永劫 赤い鐘 友情復活 友よさらば 青木征洋 命 大谷幸 金ヶ崎睡夢戦 眠れ緋の華(ピアノバージョン) 近藤嶺 天海のテーマ 天海のテーマソング 本能寺の変 第六天魔王復活 青木征洋 The Abyss ~織田信長のテーマ~ 織田信長のテーマソング 天下統一 近藤嶺 2010年89位掘り出し102位和風157位 サントラ未収録曲 Naked arms 浅倉大介 OPテーマ関ヶ原の戦い・徳川家康VS石田三成熱唱びわ歌:T.M.Revolution 第2回ゲームソング521位オープニング118位第2回オープニング265位 逆光 石川智晶 EDテーマ熱唱こと歌:石川智晶 エンディング167位 戦国BASARA3宴収録曲 Disc 1 幕開け 青木征洋 闖入者 梟雄 近藤嶺 蒼紅蹂躙戦 不穏 青木征洋 蒼紅激突 CHAMY.伊師 天下統一篠笛バージョン 近藤嶺 略奪 青木征洋 松永久秀のテーマ CHAMY.伊師 松永久秀のテーマソング 2011年271位 幽けし竜爪 青木征洋 新たな覚悟 近藤嶺 街道黎明戦 CHAMY.伊師 上杉謙信のテーマ 上杉謙信のテーマソング 凍てついた心 近藤嶺 奥州包囲網 明け方の月 青木征洋・近藤嶺・CHAMY.伊師青木征洋 右目の誓い 近藤嶺 片倉小十郎のテーマソング3とは別のアレンジ 陽忍疾駆 青木征洋 闇の稼業 近藤嶺 瀬戸内陰謀戦 青木征洋 毛利元就のテーマ CHAMY.伊師近藤嶺 毛利元就のテーマソング 対峙 青木征洋 大坂城月影戦 青木征洋CHAMY.伊師 2011年248位 猿飛佐助のテーマ 青木征洋 猿飛佐助のテーマソング3とは別のアレンジ 微酔 CHAMY.伊師、青木征洋 首級と男 CHAMY.伊師 山崎追討戦 青木征洋 Disc 2 頂きを目指して 近藤嶺 天下を喰らう CHAMY.伊師 長曾我部元親のテーマ 遠藤大樹幡手康隆 長曾我部元親のテーマソング いただきます! CHAMY.伊師 めでたしめでたし 青木征洋 高貴なる吾輩 CHAMY.伊師 紳士の秘策 若林祟継 前田利家のテーマ CHAMY.伊師青木征洋 前田利家のテーマソング 波乱に飛ぶ物語 CHAMY.伊師 拝啓、奥 近藤嶺 京都花火祭 CHAMY.伊師 京都花火祭・開宴! お座敷ヘヴン CHAMY.伊師青木征洋 愛の扉 和田由彦、青木征洋 大団円 近藤嶺 日本遊戯 青木征洋 決戦 幡手康隆 戦国ドリームチャンス! 近藤嶺 戦果 本多忠勝のテーマ CHAMY.伊師青木征洋 本多忠勝のテーマソング 黄泉夜行 CHAMY.伊師 南部晴政のテーマソング 虎霧龍 幡手康隆 宇都宮広綱のテーマソング 地方領主 地方領主のテーマソング 武田信玄のテーマ CHAMY.伊師近藤嶺 武田信玄のテーマソング 決着の刻 青木征洋 戦国乱世 近藤嶺 掉尾の勇 『3』海外版EDテーマ 戦国BASARA3宴サントラ未収録曲 UTAGE 浅倉大介 OPテーマ熱唱びわ歌:T.M.Revolution 黄昏 大西克巳亀田誠治 EDテーマ熱唱こと歌:Do As Infinity サウンドトラック 戦国BASARA3 オリジナルサウンドトラック 戦国BASARA3宴 オリジナルサウンドトラック PV
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大見出し 戦国BASARA2の攻略まとめサイトです
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「佐助へ。 この前の事だが、それがし殴った事は謝らぬ。 もとはと言えば、佐助が破廉恥な事をそれがしに断りも無くしたからいけないのだ。 これでお互い様という事にしたい。 …それで子の話だが、佐助がもし戯れではなく本気ならば、 それがしはいつでも受けて立つ所存でござる。 佐助は最早、それがしにとってはお館様と同じくらい… いや、比べる事など出来ぬが、とにかく大切な人だと思っている。 おなごに生まれたからには、それがしはそう心から思える相手の子しか産みたくはない。 だから佐助なら全く構わぬ。 そしてもし戯れであったなら、この事は水に流して またいつものように接して欲しい。 それがしもそのようにする。 では、また会おう。」 読み終わった後、俺はしばらくボサーっと突っ立っていた。 …あーもう!何?!何この手紙!旦那ったら本当の意味分かって書いてるの?! それともこれは異国の言葉とかで、実は全然違う意味が有るとか…?! なんだかもう、もんどり打って悶えたいような、 恥ずかしくて死にたいような…でも決して不愉快じゃない…いやむしろその逆? みたいな感情の波に翻弄されて、しばらく身動きすらできなかった。 …やっぱり旦那はすごいね。この稀代の天才忍者・猿飛佐助様を ここまで翻弄したのは、たぶん旦那が最初で最後だよ。 それから、俺様と旦那の関係に特に変わりはない。 いつものように旦那は元気に戦場を駆け回り、俺はその世話を焼く。 何事も無かったみたいに、完全に元の鞘に収まったのだ。 …表面上は。 俺も旦那も以来一度もあの話には触れていない。 だから旦那は俺が冗談であんな事をしたのだと思っているんだろう。 それでいいと思う。 だって俺は忍だから、旦那みたいに日の当たる世界じゃ生きられないし… かと言って旦那や生まれて来る子を 同じ闇の世界に引き摺り込むなんて、絶対に嫌だもんね。 「佐助ー!これ見てくれでござるー!」 「はいはいっと…おぉ、新しい具足ですか?」 旦那が着ているのは、いつもの赤い上着ではなく、 赤い細身の胴丸と長袖の着物だった。 …あーこりゃガッカリする奴多数だな。 「うむ!兄上が身体を冷やさぬようにと 新調して下さったのでござる!」 「なーるほど」 兄上様、ご英断ですよ。 そう内心感謝していると旦那は屈託なく聞いて来た。 「似合うでござるか?」 「よーくお似合いですよ。 戦場で求婚されないように気をつけなくっちゃねぇ。」 「また佐助はそんな冗談ばかり言う!」 俺のふざけた応えに破廉恥でござる!と言ってちょっとふくれた後、 旦那はぱっと花が咲いたような、いつもの笑顔で笑った。 俺はその笑顔に何故か泣きたくなったけど、取り敢えず笑った。 (おわり) 幸村の新しい服は 第二衣装で想像していただけると幸いです。 おなごBASARA 続